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About

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マーケティングZENとは

資本主義の限界が指摘される中で、複雑化、高度化したマーケティング手法は壁にぶつかっています。世界の企業は「顧客体験向上」の名の下に、消費者の行動履歴をデータ化し、囲い込みを図ろうとしてきました。これは結果的に、消費者の関心を過度に集め、不安をあおり、思考を奪うマーケティングを生みました。

 

一方で、ターゲティング広告やステルスマーケティングの見直しが始まっており、またユーザーインターフェース(UI)などのデザインで顧客の行動を操る「ダークパターン」にも批判が集まります。企業にはマーケティング戦略の再構築が求められているわけです。

 

こうした環境下で力を発揮するのが、マーケティングや経営における「禅的アプローチ」です。私たちはこれをマーケティングZENと名づけました。マーケティングZENでは、自分の内側の声に耳を傾け、自分のつとめ、すなわちパーパスを見つけていきます。また、規模の拡大を追い求めずに、持続可能な環境・関係を意識します。これまでの成長ありきのマーケティング手法とは、一線を画すアプローチです。

禅に学ぼうとするマーケティング業界

実は、欧米のマーケティング業界は禅にヒントを見出そうとしています。2021年、世界のマーケティング関係者が集うワールドマーケティングフォーラム(「人間性のためのテクノロジー:幸福のためのマーケティング」アジア・マーケティング連盟主催、日本マーケティング協会ほか共催)が神奈川県鎌倉市の建長寺で開催され、〝マーケティングの父〟フィリップ・コトラーもオンライン出演しました。コトラー自身も近年、新たな枠組みのマーケティングを提唱し始めています。

 

マーケティングZENは、ビジネスの世界に「人間性」を取り戻すことにもつながります。メールマガジンにブログ、プロモーションビデオ、広告。企業はあらゆるコンテンツを消費者に届けようと努力しています。しかし、テクノロジーの発達に伴い、味のあるコンテンツが減り、無機質なコンテンツが増えました。別の言い方をすると、ビジネスから人間性が失われつつあるのです。

 

一体、なぜでしょうか。本来、近かったはずの企業と消費者の距離が、大きく開いたことが遠因としてあります。行き過ぎた資本主義経済により、消費者は企業に不信感を抱き、関係性が希薄となってしまいました。両者の間に、大きな溝が生じているのです。

 

マーケティングZENのコンセプトの中心には、「自他非分離」の考えがあります。自社と他者との境界線を消していくことで、本来の顧客主義に戻り、企業活動や地球環境に循環と持続性をもたらすのです。

Our Story

マーケティングZEN誕生の経緯

マーケティングZENは、マインドフルネスの専門家・宍戸幹央と、コンテンツマーケティングコンサルタントの田中森士の2人によって生み出されました。

 

資本主義の限界が叫ばれる中、宍戸と田中は「新しい価値観やビジネス、マーケティングのあり方を提示する必要がある」と強く感じました。そこから2人は議論を重ね、国内外を取材。禅僧や整った経営を実践する経営者といった方々とも対話する中で、ヒントは禅やマインドフルネスにあると確信します。

 

マーケティングの新しいあり方を提示することが、自分たちの使命である。そう気づいた宍戸と田中は、マーケティングZENのコンセプト立案に着手します。動き出してから丸4年。ついにマーケティングZENが誕生したのです。

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マーケティングZEN導入のステップ

マーケティングZENは、己を見つめるところからスタートします。ブランド(企業)の立ち位置を明確にする作業ともいえます。ここでは、マインドフルネス瞑想やライフヒストリー作成といったワークを経て、心を整えます。心が整えば、自らの心の声、すなわち内発的動機が見えてきます。パーパスや存在意義、志と言い換えてもいいでしょう。続いて、余分なものを手放していきます。同時に、ビジネスの適切なサイズを探ります。

マーケティングZENに取り組むことで何が起こるのか

頭がクリアになり、パーパスが明確になります。やるべきことがはっきり見えます。自他非分離を理解することで、幸福度が高まり、モチベーションを維持することができます。最終的には、持続可能なビジネスが実現します。

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